ラマン分光分析に携わるすべての方へ、測定および解析のテクニックをご紹介する連載企画です。サンプルの準備や測定条件設定、ラマンスペクトルの解析法などを正しく理解することで、より効果的なラマン分光分析の実現をサポートします。
測定テクニック編
光学顕微鏡で測定できる試料、前処理、試料固定用小道具の使い方について説明します。
光学顕微鏡(正立)の使い方、素早い焦点の合わせ方について説明します。
レーザー照射条件の考え方、各種照射条件によるスペクトルの変化や試料が焦げたときのスペクトル変化を実測データを交えてご紹介します。
回折格子と波数範囲・分光分解能の関係、スリット幅によるラマンスペクトル・ラマンイメージの変化を実測データとともに解説します。
CCD検出器によって発生する雑音についてや、その雑音を低減し微弱信号を検出する方法を解説します。
対物レンズと視野の関係、平面方向と深さ方向の空間分解能の違いや特殊対物レンズの用途について解説いたします。
ラマンイメージの測定手順と、ラマンイメージング測定の際に必要なピーク強度の目安をご紹介します。
ラマンイメージの作成時に必要なコントラスト調整や、ルックアップテーブル(LUT)の使用方法について説明します。
深さ方向の分析を適切にするために共焦点光学系について説明をします。
深さ方向分析時に屈折率ミスマッチの影響がどれくらいあるのか、その影響を踏まえてどのように対物レンズを選ぶのかについて説明します。
加熱冷却下におけるその場ラマン測定でのサンプル設置方法や測定時の注意点などについて説明します。
シリコンの加熱下、BaTiO3やグラフェンの冷却下でのその場ラマン測定事例をご紹介します。
ラマン分析において、光の侵入深さ(侵入長)の違いがどのような影響を与えるか説明します。
解析テクニック編
宇宙線が入った場合のラマンスペクトルやラマンイメージへの影響や、取り除いた後の効果について説明します。
ピークフィット解析することで定量的にスペクトル解釈する方法を説明します。
ピークフィット解析をラマンイメージに適用する際の適切なデータ前処理から、実際のピークシフトイメージやピーク半値幅イメージの例を紹介します。 さらに、正しくピークフィット解析を行うため、フィッティングに必要なピーク成分の数、バックグランド処理や、SN比と位置決め精度の関係などを説明します。
※連載予定の内容は変更になることがあります。